臨時岡山市議会で意見陳述しました
- かんざき政人

- 7月27日
- 読了時間: 4分
令和8年7月27日(月)、アリーナ整備に係る住民投票条例制定の臨時岡山市議会が行われ、市民代表の8人のうちの1人として、意見陳述を行いました。
傍聴席は満席、ご清聴ありがとうございます。
緊張しましたが、意見を議会に届けられたと思います。
明日の7月28日(火)はいよいよ議決です。
二元代表制の片翼を担う、岡山市議会の動向に注目です!
私の意見内容は次のとおりです。
意見陳述原稿案(約1,600字 / 5分想定)
【演題】 根拠なき「数字」の先にある選択 — 市民の代表としての良心に問う
皆様、本日は意見発表の機会をいただき、誠にありがとうございます。
市民の代表の一人として、本臨時会で審議されているアリーナ整備に関する住民投票条例案に対し、意見を述べさせていただきます。
現在、岡山市民の間では、新アリーナ整備事業を巡り大きな疑問と不安が広がっています。
その一つが、「経済効果の不透明さ」です。
覚えているでしょうか。
アリーナ整備事業について、県知事から「トウモロコシのないコーンスープ」と揶揄されたことを。
結局、岡山市は県を納得させられるだけの根拠ある資料を最後まで提示できぬまま、市単独で事業化を決定いたしました。
議会においても度々この経済効果の妥当性が問われてきましたが、明確で納得のいく回答は一度も示されていません。
一体、その不透明な「中身」とは何だったのか。
私は情報公開請求を行い、非公開とされてきたアリーナ整備に係る追加調査業務報告書を入手し、精査いたしました。
そこには、市民にも、議会にも知らされていない重大な事実が記されていました。
現在岡山市が公表しているアリーナ整備による20年間の経済効果は2800億円。
その内、イベント来場者による経済効果は、2238億円となっています。
しかし、この報告書には、もう一つの試算がありました。
それは、994億円。公表値の半分以下です。
この差は、来場者数の推定の違いによるものです。
アリーナがイベントで埋まった、理想的な推定で、年間46.6万人
既存需要と潜在需要から求めた現実的な推定で、年間26.4万人
一般に示されてきた華々しい数字の裏で、「現実的な視点」に基づくもう一つの試算では、その経済効果は半分にも満たない数値であったことが公表されていなかったのです。
次に、試算の前提条件にも問題があります。
入場者の消費単価に「岡山市民が市内アリーナを利用する際、市内に宿泊する」という、通常あり得ない費用単価が計上されていました。
加えて、資料の整合性にも疑義があります。
報告書では、先ほどのとおり、年間来場者数が46.6万人、消費単価は市民の市内宿泊を含む内容
一方、市ホームページの「よくあるご質問 NO.11経済波及効果の算出方法について」では、年間来場者数が25万人、消費単価は報告書と全く異なる内容。
それなのに、最終的なイベント来場者による経済効果は、2238億円と一致しているのです。
前提条件が全く違うのに、どうして同じ結果になるのでしょうか。
そもそもこの経済効果の算出手法は学術的に正しいものなのでしょうか。
経済学の教授は、この経済効果算出手法について、
需要予測を単一都市のモデルで行うことは一般的でなく、岡山県の産業連関表から岡山市の産業連関表を差し引いて、市外への波及効果とする考え方は全くの間違いである。
将来価値は割引いて現在価値で出すのが常識であり、これを計算した人は経済を知らない。
と断言しています。
このような重要な事実が、市民に知らされないまま、巨額の税金が投入されようとしています。
市長は「議会と議論を重ねてきた」と述べられますが、その前提となるデータが歪められたものであったとしたら、議員の皆様は、市民の代表として、自信を持ってこの事業に賛成できるのでしょうか。
誤解しないでいただきたいのは、本条例案は、アリーナ整備に反対するものではありません。
情報が開示されず、置き去りにされてきた市民に、一度真意を問うという、民主主義の原点に立ち返る提案です。
市民に正しい情報を示し、納得のいく判断を仰ぐことが「正義」なのか。
それとも、市民に重要な事実を示さず、粛々と事業を進めることが「正義」なのか。
今必要なのは、市民が正確な情報に基づいて意思を示す機会を保障することです。
二元代表制の片翼を担う、市議会議員の皆様におかれましては、お一人おひとりが「自らの良心と責任」に独立して従い、市民の代表として本住民投票条例案に賛成票を投じていただくことを強くお願い申し上げ、私の意見発表といたします。
ご清聴ありがとうございました。
以上









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