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( 政策​要旨 )

WHY(目的)​

​持続可能な岡山市を実現する

HOW(戦略)​

  1. 幸せ指標を構築し、市民の幸せ向上を政策の目標にする。 

  2. デジタルデモクラシーによる次世代の民主主義により、市民の声を政策に反映する。

  3. 市役所に統合本部を設置し、縦割り弊害をなくし、目的に向けて一体の政策を推進する。

  4. ​予算トリアージにより、優先順位を明確にして、効果的かつ市民理解のある予算配分を行う。

WHAT(施策)​

( 政策​概要 )

1 政策の背景

 岡山市はいま「持続可能な地域社会」とはなっておらず、少しづつ活力を失っています。

  • 少子化 ― 出生数は平成25年の6,700人から令和5年に4,800人へ、10年間で-30%。

  • 若者流出 ― 20–39歳の転出は平成30年の約1,000人が令和5年には約2,400人と倍増。

  • 超高齢化 ― 65歳以上が40%超の小地域が160を超え、最高は87%。地域の存続そのものが危機的状況。

 

 これらは岡山市だけの問題ではなく、多くの自治体は補助金や税減免で子育て支援・企業誘致を競っていますが、こうした「自治体間の奪い合い」は、根本的解決となりません。

 背景にあるのは、新自由資本主義がもたらす格差拡大と社会的再生産の低下――「稼ぎは外へ、負担は内へ」であり、また本来であれば適切な再配分をすべき公共政策が付加価値の向上という経済的観点に偏重しているという構造的な問題です。

 そこで「持続可能な岡山市の実現」を目的に掲げ、

1.民主的な行政

2.地域内経済循環の発展

3.社会的再生産の向上

4.環境保全

の視点で「地方から構造を変えるモデル」を示し、日本全体へ波及させる――これが本政策の出発点です。

政策の背景

2 推進方針(各種施策を「どう行うか」の仕組み)

 目的は 「持続可能な岡山市の実現」であり、その実現へ向けて、特に重要なことは、

市政の目標は経済成長ではなく、市民の幸せであること

公共政策が利権団体に偏ることなく、市民の声が反映されたものであること

です。

 そのために次の4つの仕組みを構築し、各種政策を推進していきます。

仕組み1「幸せ指標」

 「豊かさ=お金」から「豊かさ=幸せ」へパラダイムシフトするため、域内経済循環、社会的再生産、行政運営、環境対策の要素からなる「幸せ指標」を構築します。

 この指標を毎月集計・公開し、政策KPIとして定量的に把握し、政策効果を検証します。

​ なお「幸せ指標」の名称は、市民公募により命名します。

仕組み2「デジタルデモクラシー」

 地理情報とオープンデータを統合した市民プラットフォームを構築します。
 岡山市の現状を可視化すると共に市民からオンラインで地域の要望を提案でき・賛同が一定数を超えれば市が公式対応する仕組みを構築します。

 これにより、新しい時代の民主主義を実現し、公共政策の公平性を保ちます。

仕組み3「統合本部の設立」

 目的に向かい戦略的かつ実効的に施策を推進するため、市役所に部局横断チームを新設します。

 地域内経済循環・社会的再生産・環境対策・行政の民主性の4視点で全施策をレビューし、各種施策の方向性を明確化します

仕組み4「戦略的な予算トリアージ」

 域内経済循環、社会的再生産対策、民主的な行政運営、環境対策の4指標に基づき、施策順位を毎年公開し、市民が納得できる透明性のある予算編成を行います。
 戦略に基づき、重要施策へ重点配分、費用対効果の低い事業は圧縮します。

 また災害発生時には、即トリアージを行い、リスク対策を機動的に展開します。

推進方針

3 施策(3 本柱の施策概要)

施策

(1)  地域内経済循環 

周辺自治体との連携

①次世代通信インフラの整備

 超高速光通信インフラを整備し、データセンター誘致と光ネットワークで中四国の情報通信ハブを目指します。

 超高速通信により、これまでにないエンターテイメントや遠隔医療が実現でき、次世代産業の土台となります。
②薬草栽培による山間部の復興

 医産学官連携により、薬草栽培から治療までの川上から川下までの医療クラスターを構築します。

 医薬品の自給率向上による地域内経済循環の向上と山間部の再生を目指します。
③ 地域通貨の発行

 地域独自通貨で地域内経済循環を図るとともに、ブロックチェーン技術を活用し、地元産品購入の活性化のほか、町内会やボランティア等の経済外活動を可視的に評価し、ポイント付与を行います。

 (2)  社会的再生産対策

① 若者・子育て減税

 年収 350 万円以下世帯の住民税を段階的に減免し、可処分所得を向上します。
② 「社員を大切にする企業」減税

 法人住民税 を1%超過課税する一方で、社員を大切にする(労働分配率や子育て支援実績)企業の法人住民税を減免し、社会的再生産を高めます。
③給食費ゼロ&医療費高校まで無料

 家計負担を減らし、子育て世代の負担を軽くします。
④医療・介護複合拠点

 アリーナ計画は廃止し、訪問介護から医療介護まで対応する総合福祉施設を新設し、高齢者の孤独死を防ぎます。

​​(3)  環境対策

①ごみ発電所

 最新式焼却発電により、エネルギー自給率を高めます。

 また雇用者の報酬増を条件に保育施設や福祉施設のおむつや医療廃棄物を無償回収します。
②電動アシスト自転車補助

 子育て世帯や免許返納高齢者の負担を軽くするとともに自転車活用による渋滞緩和や環境保全対策を行います。

4 周辺自治体との連携

 岡山市は県内最大都市として“単独成長”ではなく 県全体の持続可能性を底上げするハブ をめざします。

 連携①  地域内経済循環を周辺市町村へ拡大

 農産物・製品のサプライチェーンを県域で域内化し、地域内経済循環の向上により雇用、税収を県内に循環します。

 連携②  再生可能エネルギー圏の構築

 市境を越えた再生エネルギーの活用で県全体で低炭素化・エネルギー赤字を圧縮します。

 再生可能エネルギーを相互利益できるエネルギー圏を構築します。

( 基本政策書 )

基本政策書

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